9. MEISO∞TANK-TOPS (2023-) by Chiaki Dosho
KONMASAについて
私は近藤雅也を知らない。
私が初めて会ったのはKonmasaさんと言う、galleryのオーナーであり現代アートのアーティストらしい?
タンクトップを着た、長く伸ばしたもみあげが金髪の不思議な一人の青年だった。
彼は私のレベルに合わせてくれたのか?些細なアートの話に始まった。
それは少しずつ広がり、枝葉が重なり見事な大木となり、次第に奥深く深く展開して行った。
淡々と語る言葉は乾いた大地に水が染み込む様に、
フリーズしていた私の脳の中に気づかぬうちに染み込み融解していった。
いつの間にか彼は私にとってアーティスト[KONMASA]になっていた。
[KONMASA]の概念作品は無数にあけられた針穴からのスタートか?
おびただしい数の穴を見ると、これらをあけるための時間がどれだけかかったのか?
それをあけている時間、どれだけ無の中にいて瞑想の時を過ごしたか。
私もファイバーアートの作品をミシンで制作する長い時間、まるで修行僧のようだと感じ、
何も考えずにいられる瞑想のような時間を過ごす。
その時の感覚は私自身が異世界にいる。
これは瞑想ルームの体験に酷似しているような気がする。
MEISO ∞ TANK-TOPS (2023-)では、和紙と木で障子のイメージの作品を展開している。
幼い頃の祖父の家の障子に穴をあけ怒られた思い出という。
001の最初の作品は針穴1つから始まったと聞いた。
長い時間、針で穴をあけ続けた彼は、針穴1つの世界から再びスタートした。
考えに考え抜かれた[KONMASA]の思考はどう変化し、ここに至ったのだろう。
これは1つの針穴から9999の穴に至り、Tank-Topの形が霧の中から現れるらしい。
「KONMASA」に提案。私が購入したこの作品に、指で穴を一つ開けて欲しい。
幼い日の様に。それは現代アートなら許される事。
同時に現代アートのアーティストのコラボレーション。私の提案と「KONMASA」の行動。
まさにこの世にたった1つの、唯一無二の現代アート作品になる。(笑
by Chiaki Dosho