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8. KONMEMO (2023-)  by Jantenna
 

KONMASAとはタンクトップである。

 

同時に僕にとっては親友であり先生でもある。

 

KONMASAビルがオープンして間もない2021年8月KONMASAと運命的な出会いをした。

 

以後ほぼ毎月一度は訪れることになったのは何故なのか?

 

確かに全てのカフェメニューはおいしかったしリーズナブルで居心地の良い空間だった。

 

定期的に変わる展示スペースも魅力的だった。

 

 

だがそれだけではない。

 

芸術や現代アートに精通しているわけでもない僕にKONMASAは惜しげもなく沢山の貴重な話をしてくれた。

作家さんを紹介して繋げてくれた。

僕が悩んでいる時や困っている時にアドバイスをくれた。

 

KONMASAといると安堵感とやる気が湧き出てくるのだ!

 

そんな彼の作品は押し付けがましい表現ではなく内面の重苦しい叫びでもない。

 

ある意味では「無」なのではないだろうか。

 

「一度決めた事はやりぬく」と言うだけあってKONMASAは理想論だけでなく本当にやってしまう。

表にいっさい表さないが普通なら無気力で何も出来なくて当然なことがあってもKONMASAはやるのだ。

 

そこに意地やプライドや執念とかではない無がただ存在している。

 

そんな人柄が魅力的な作品を生み出し共感する者が集まり共鳴しているのではないだろうか。

 

僕は音の表現者なので何か一緒に出来たらと内心思っていたのだが、

DJを用いた企画やBGMの制作依頼を受けることがあった。

7時間のDJを2日間した時、40分の瞑想用の曲を依頼された時、

お腹の音を録音したいなど「軽く言うけど正気かこの人・・・本気なんだな。。。」

 

そんな有意義なひと時を過ごせたのは一生の思い出となっている。

 

KONMEMOでは、お店が閉店後に機材を持ち込み、

99日間同じタンクトップを着続けたKONMASA自身の99回のハンドクラップ、

99回の足音、99回の呼吸を収録して、腸内の音と合わせて出来上がった。

 

僕の家にはKONMASA作品がいくつかあり、目の届くところに飾ってあるのだが、

 

「あぁもうどうでもいいや」と自暴自棄に陥った時

「いや、まだいけるだろ」「KONMASAならまだ諦めないだろ?」

「あともう一歩だけ進もう」

と思うことが多々あり何度となく救われた。

 

彼はこれからも思いもつかない事を続けるだろう。

タンクトップは走り出す。

そして僕はKONMASAを追いかける。

 

by Jantenna

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