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8. KONMEMO (2023-)
KONMASAビルの苦行が少し落ち着き、自分が死んだ時のことを考えた。
タンクトップを着なくなれば「KONMASA」の死を意味する。
色々な経験をしたが、最後に残るのは「タンクトップ」しかないんだ、と改めて悟った。
タンクトップの抜け殻だけが「KONMASA」という存在を語り続ける。
2023年1月1日から毎日、同じタンクトップで過ごし、
その姿をiPhoneで録画し、自分が存在していたという証をデータで残した。
着用するタンクトップには手書きで「THIS IS A TANK-TOP」と書かれており、その下にはシリアル番号が書かれている。
1枚のタンクトップの着用期間は99日を上限とし、
99日間記録を全うしたら「SUCCESS」とし、
記録を忘れた場合は「FAILURE」とする。
その時点で次の番号のタンクトップへと着替え、同じことが繰り返される。
その抜け殻となったタンクトップは白いキャンバスに縫い付け、
キャンバス裏面には着続けた期間の撮影記録を印刷した紙を貼る。
これら日々のタンクトップを記録した動画内のサウンドは、
KONMASAの肉体から生成された、
呼吸音、手を握る音、歩く音、腸内の音を録音し、ミックスしたものである。
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