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日本遺産・有松で光彫り作家ゆるかわふうの個展「秘密」が開催

重要伝統的建造物群保存地区にも指定されている名古屋市有松にあるアートビル「KONMASA」にて、光彫り作家ゆるかわふうの個展が6月17日から8月17日まで開催されます。

ゆるかわふうは建築用の発泡断熱材(スタイロフォーム)を使った、世界初のオリジナル技法「光彫り」を考案し、注目を集めている芸術家です。
背後から白色LED照明を当てた発泡断熱材を彫り、厚みを変化させることで、光の陰影を出しています。

工業製品そのものから放たれる鮮やかな色彩と、発泡断熱材ならではの豊かな表情が、これまでにはない現代的な臨場感を与え、水墨画にも似た古典的な空間の奥行きをも感じさせます。
絵画や彫刻とも違った新しい分野の芸術表現のパイオニアとして精力的に活動しています。

本展のメインとなる松の大作品「影向の松」は、能舞台の背景(鏡板)として 一般的に描かれる春日大社の老松をモチーフにしたものです。
その昔、奈良の春日大明神が 翁の姿に化けて、この老松に降臨され「万歳楽」を舞われたと伝承されています。

古来より、松の老木は神様や天女、亡霊などといった「人に在らざる者」の依代として機能し、この世とあの世 をつなぐ大切なシンボルとして扱われてきました。
主人公が「秘密」を知ってしまったがために、その後大きな 出来事に発展してしまう物語は数多くあります。

あらゆる情報がデータベース化され、ニュースが世界中を瞬時に駆けめぐる現代社会を生きる私たちは、この世のすべてを知っているかのような錯覚を覚えます。
しかし、時として本当の真実は巧妙に隠され、秘密の存在そのものにすら気が付かないことがあります。
情報という、ある意味での「虚構」で構築されたこの世界の中で、私達はどのような手段を使って真実に知り、そこに迫っていくことができるのでしょか。

白装束を着て、馬に跨った今川義元の亡霊を見てしまった漁師の伝説のように、能舞台に現れる「人に在らざる者」は、時空を超えた別の次元からこの世に現れ、私たちに大切な何かを伝えにやってきます。

芸術や芸能で描かれる世界は「虚構(フィクション)」でありながらも、そこに隠されている秘密を私たちに示唆し、真実の片鱗を垣間見せてくれる役割を昔から担ってきたのではないでしょうか。
真実はいつも秘密の部屋に隠されています。

【展覧会情報】
光彫り作家 ゆるかわふう
「秘密」

2021年6月17日(木)〜8月17日(火)
11:00〜20:00 (水曜定休)

開催場所
KONMASAビル
〒458-0924
愛知県名古屋市緑区有松1905KONMASAビル
WEB: www.konmasa.com
TEL: 052-825-3477
Mail: art@konmasa.com


【作家プロフィール】
光彫り作家 ゆるかわふう
1980年 大阪府出身
2006年 東京藝術大学美術学部建築科卒業

2008年 東京藝術大学大学院美術研究科芸術学(美術解剖学)修了

《主な活動履歴》

2008年 グループ展 「美術解剖学展 vol.1」 東京

2009年 グループ展 「美術解剖学展 vol.2」 東京

2016年 グループ展 「exhibition IBA」@3331アーツ千代田 東京 

2018年 個展 現代美術作家展 @町立湯河原美術館 神奈川

2019年 個展 「DEEP CURRENT」@ギャラリーアートポイント 東京銀座
2022年1月-3月 個展 神戸ファッション美術館 (予定)
2023年5月-7月 個展 福岡アジア美術館 (予定)

《テレビ》

テ レ ビ 東 京「 コ コ ロ の エ ン ジ ン 」 2 0 1 8 年 6 月 1 0 日
NHK総合 「おはよう日本 関東甲信越」 2018年12月1日
日本テレビ「ヒルナンデス」アートの達人コーナー 2019年7月15日
テレビ東京「日曜ビッグバラエティ」凄技★クラフトマン 2020年1月19日
日本テレビ「ヒルナンデス」アートの達人コーナー 2020年8月17日
日 本 テ レ ビ「 9 w i n d o w s 」2 0 2 0 年 9 月 3 0 日
読売テレビ「ミヤネ屋」すんごい日本人コーナー 2020年10月21日

公式ホームページ: www.yurukawafuu.com
instagram: @yurukawafuu



 

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