-4th Floor-

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「Something There」
 
photo by KONMASA


「当たり前の景色の中、突如現れる球体。
それは私が見たかった混沌の世界の序章だったのかもしれない…」


NYにあるソロモン・R・グッゲンハイム美術館に所蔵されるルネ・マグリット の「Voice of Space」。


初めて生で見た私は若干22歳、2013年の秋頃だったか。

丁度その頃は、まだ学生で、服飾デザインを学んでいた。
所謂平凡な学生だが、何をするにも上手くいかない時期であった。

恐らく、どんな人にも、人生にはそんな時期はあるのかもしれないけど、
その頃は全ての不運が重なり、気分はどん底だったのだ。
だから、気分転換に美術館巡りをしていて、その時に、迸るほどの衝撃が走ったんだ。
それは、頭に打ち込まれるような、恐ろしく綺麗な円形の何かが浮かんでいて

それとは裏腹にシュールなタッチと風景に鳥肌が立ち、全ての煩悩が嘘のように飛んでいった。

その絵の前にいたのは確か30分、いや、1時間程か。

この感情をどう表現したらいい?

私は鳥肌を抑えるように、むき出しの腕を手で摩った。
そうか、この日はタンクトップを着ていたんだ。
私は私を知らないで生きていたんだ。

この日からタンクトップを着続ける事で、その衝撃を忘れない少年になったのだ。